デンソーエレクトロニクス 75年史
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 第1章 1950-1999 ニッポンボデーからアンデンへ社是(1977年1月制定)平等と博愛 人は皆、能力に応じて平等であり互いに愛を衆に及ぼす。団結と信頼 人は信念に基づき、団結をはかり集団の信頼を博する。英知と創意 人は英知をもって、創意を結集し集団の利益をかちとる。を図っていくことを打ち出した。また、企業体質をより強固なものにするためには、管理レベルのさらなる向上が欠かせないとし、「PM優秀事業場賞」および「デミング賞実施賞中小企業賞」の獲得をめざす方針が示された。なった1977年の年頭、当時の藤井文雄社長は新たに社是を制定し行動指針を明確にしたうえで、PM賞獲得に向けて、全従業員の一致団結を呼びかけた。2年かけて念願の日本電装QCモデル工場に認定される(1974年2月)13品質指定工場となり、確かな企業基盤を築く 本社を移転後、日本電装からリレー、フラッシャをはじめとする生産委託製品は増加していたが、納期・品質を中心とする日本電装による評価は、協力会社27社中27位という惨澹たるものであった。この状況を打開するため、1972年・1973年の会社方針では「日本電装の品質指定工場をめざす」という目標を掲げて納期・品質の向上に努めた。2年間におよぶ努力が実り、1974年には日本電装からQCモデル工場として認定された。 当社では、1971年度から1975年度にかけて第1次5ヵ年計画が策定され、予定通りの成果を収めた。その一方で、中東戦争に端を発する第一次石油危機の発生や円の変動相場制への移行、自動車排気ガス規制が強化されるなど、経営環境は次第に厳しさを増していった。この難局に立ち向かうため1976年度から始まる第2次3ヵ年計画を策定し、VE(バリューエンジニアリング)を高度に進展させて、付加価値の増大全社一体となって生産保全活動を推進 自動車部品メーカーとしての製造基盤を確立するために欠かせないのが生産保全である。「PM優秀事業場賞」は、生産保全を推進し大きな成果を上げた事業場に贈られる賞で、当時、日本では、58社しか受賞していない名誉ある賞だった。PM賞をめざすことに

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