12375th Anniversary Memorial BookPM賞 2類 審査日/現場審査 その後、約1年半にわたり毎月社内報で解説記事を掲載し、また勉強会を開くなど生産保全活動を推進した。審査は、1978年8月に実施され、全従業員が一体となって取り組んだ結果、「PM優秀事業者賞 2類」を受賞。1980年からは、TKK作戦(T型人間の育成、職場の活性化、経営の効率化)を打ち出してさらなる生産保全活動を展開し、翌年8月には「PM優秀事業者賞 1類」の獲得に成功した。PM賞 2類 審査日/真剣な概況説明に審査員も大きくうなずくに、以下の3つのチャレンジを社員に呼びかけ、一層のTQC活動の浸透を訴えた。 デミング賞挑戦は、これまでPM賞1類・2類を獲得してきた実績を持ってしても決して生易しいものではなかったが、最後までコミュニケーションを密にして目標を失うことなく活動を継続、1984年8月9日の審査当日を迎えた。 それから約2ヵ月後の10月15日、デミング賞委員会から受賞決定の通知がもたらされた。社内は歓喜に沸き、デミング賞受賞の栄光が当社の歴史に深く刻まれたのだった。基本遵守にチャレンジ改善へのチャレンジ時間へのチャレンジPM優秀事業者賞 2類を受賞(1978年8月)受賞を記念して建立された記念碑日本電装の平野社長揮毫による「和而力」(和を築き、努力した結果が受賞に結びついた)が刻まれた14品質管理を極め、デミング賞の栄誉を手にする 1982年8月、当社では組織変更が行われ新たな部門が設置された。それがTQC本部である。TQCとは、アメリカで提唱された総合的な品質管理手法であり、品質管理賞であるデミング賞をめざすには、まずTQCを社内に根付かせる必要があった。 1983年の会社方針で"TQCで小さくとも世界企業を実現する”という目標が掲げられると、品質管理の権威である東大名誉教授の朝香教授の指導の下、TQCの定着化が進められた。各部署ではQCサークル活動が頻繁に行われ、社外のあちこちで開催されるQCサークル大会で当社の代表が優秀な成績を収めることもしばしばであった。 デミング賞挑戦の年となる1984年の年頭、藤井文雄社長からバトンを引き継いだ鈴木宏社長は、日本電装の1兆円企業作りに呼応して売上高100億円を目標
元のページ ../index.html#16