デンソーエレクトロニクス 75年史
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 第1章 1950-1999 ニッポンボデーからアンデンへアンデン基本理念の制定(1996年12月)アンデンビジョンAD2005の制定(1998年1月)月、理念策定のための委員会を発足し、広く従業員の意見も募集しながら、変革の時代への心構えを明らかにした。会社の使命、経営の方針、社員の行動の3項目について、社是に比べより具体的な内容を示した。 その上で「アンデンビジョンAD2005」の策定を通じ、新しい時代への対応方針の明確化に取り組んだ。日本電装とのトップ懇談会での「10年先を見据えた事業戦略と企業の在り方を描いて欲しい」という要請を踏まえ、役員・部長研修会でその骨子を策定し、1998年1月6日付で全社に交付した。ビジョンでは、めざす姿として「企業体質の強化、社会から信頼される企業となる」ことが掲げられている。23新たな理念とビジョンの下、事業の再構築を図る 当社の基幹製品であるリレーとフラッシャは、海外メーカーだけでなく、自動車分野への参入を強化する国内家電メーカーとも市場を争う状況にあった。さらに自動車のシステム変更に迅速に対応できる開発能力が求められるなど、事業環境は大きく変化しつつあった。また、生産委託されていたエアコンECUをはじめとする電子製品事業については、デンソーと競合先との価格競争が激化し、当社にも大幅なコスト低減が要求されるようになった。これらの環境変化に対応するために、非自動車分野への拡販も視野に入れた事業戦略の再構築に着手。まず、従来の社是の精神を引き継ぎつつ、新たに基本理念を制定した。1996年9

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