デンソーエレクトロニクス 75年史
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 第3章 2008-2015 逆境の時代と、来たるべき飛躍 2008年、リーマンショックにより世界的な景気が急減速し、自動車需要も急激に落ち込んだ。輸出依存度の高い日本の自動車メーカーは販売不振と円高の影響を受け、トヨタは2009年に創業以来初の赤字に転落。当社も2009年度の売上が前年度比25%減と大きく落ち込んだ。この危機に対応すべく、デンソーグループ全体で経費節減や業務効率化、社外人員の削減などの緊急施策を展開した。 ようやく不況からの回復が見え始めた2011年3月、東日本大震災が発生。被災地域はもとより、自動車業界全体に深刻な打撃を与えた。さらに同年秋にはタイで大規模水害が発生し、現地の日系自動車メーカーは操業停止に陥り、サプライチェーンも寸断された。こうした度重なる大災害を契機に、事業継続計画(BCP)が強化されることとなる。仙台空港の被災写真(写真提供:毎日新聞社)第3章-131リーマンショックに続く、災害、 そしてまた災害

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