75th Anniversary Memorial Book こうした状況が3週間ほど続き、アンデンタイランドの対応として、顧客への供給危機回避のために新規現地調達先の開拓をはじめた。新規樹脂部品サプライヤー3社、プレス部品サプライヤー1社、そしてメッキサプライヤー1社を短期間のうちに開拓した。これまで現地では経験したことがない新規取引先の開拓業務を、当社から支援を受けながら現地スタッフが中心となり実現したのである。そして部品評価、ライン流動評価を確実に行い、当社品質保証部と連携して顧客承認の取得にあたった。 洪水発生から約2カ月間、毎日現地では夜中までローカルスタッフとサプライヤー現地状況確認、顧客納入確認、当社への部品供給確認など、息つく間もなアンデンタイランドの敷地内に積まれた土のうく行った。また、会社を洪水から守るための土のう積みなど、スタッフ一丸となって防災・復旧活動に努めたのである。 お客様への納入を止めないために当社グループとして体制を整え、現地スタッフとのチームワークを発揮しながらサプライヤーからの供給を維持し続ける。これが今回の水害はもとより、その直前、東日本大震災から学んだ災害対応の基本姿勢である。 予期せぬ困難に直面しながらも、部門や拠点を越えた連携が生まれ、グループ全体が一丸となってこの窮地を乗り越えた。こうした経験が、当社グループとして団結力を一層強固にする契機となった。34
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