デンソーエレクトロニクス 75年史
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第4章 2016-2025 大変革期を超え、次の25年に向かって不良発生要因先に「品質」を優先する姿勢は、この先の企業価値を創出し、市場やグループ内での責任を果たすための覚悟をもって実行に移された。最高品質活動 [設備] 事例45そして「最高レベルの品質」を目指して 「Withコロナ」という新しい生活様式がようやく定着した2022年1月、全社員で取り組む新たなプロジェクトを発足させた。「最高品質活動」である。プロジェクトの概要は、社内報「ひろば」で掲載された。「2022年、デンソーエレクトロニクスは、最高レベルの品質を目指して新たな活動を起こします。(中略)従来、わが社の品質活動は、発生した不良に対して、再発防止策を打ち、同種の不良を発生させないように横串し活動を行うものでした。このアプローチを変えます。すべての不良発生の要因を抽出し、本質的な課題に手を打つ品質活動を起こします」。この新たなプロジェクトの発端は「会社のストロングポイントを作る」ことにあった。さまざまな判断基準の先頭に「品質」を置くことで自主事業と委託事業、両事業で付加価値と収益を増加させ、品質強化のみならずヒトも組織も含めた会社全体の体質強化につなげることを目論んだのである。生産性やコストより

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